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氷の化石「シルバーレイン」PCクォーツ・オブシディアンが思いのまま呟く所。知らない方は回れ右。

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2009-04.19 [Sun] 無題 【雑記】※0

腕の先でリリスが大きく爆ぜた。

振り下ろした腕に躊躇いはない。
だって誰かを守りたい、そう思っていたから。

僕は、独りで戦っていたのに。
  
僕の中には、ずっとゴーストへの復讐心が渦巻き続けている。
それに、久々に向かった戦場でやっと気が付いた。
見るだけで自分の心臓が鼓膜を震わせる程大きく打って
武器を取る手を自分で見た時は
爪が白く変色するくらい、強く握っていて驚いた。
こんな、持っていても仕方のない感情を、ずっと棄てられずに、今まで。



今日も妖獣を斬った。
妖獣は何の動物とも取れない声で一声鳴いて、事切れた。
妖獣になった苦しみから救ってやれたのか
それ以上の苦しみを与えてしまったのか
考えても仕方のない事なのに
感情にまかせて耽ってしまって。

すると背後に感じた、気配。

次に見たのは、床一面の骸。
肩口に噛みついた蛇を引きちぎり、足下のリリスを見下ろす。
胴体を跨ぎ、一歩先に飛んだ頭を拾い上げ骸の上に落とした。
漆黒の蟲を肉体に這わせ、理性を取り戻す。
…取り戻したような、気がした。
ずっと同じ速さで打つ心臓と、乱れていない呼吸。
ただ一つ、武器を握る手は湿っていたけれど、
それは多分自分が何も感じていない事に気づいた恐怖。
僕はずっと、冷静だった。

妖獣が喰らうはずだった思念に銀を撒くと、それは一枚の写真になった。
そこに写るのは在りし日の貴方と僕に少し似ていて。
学園に戻ってから真っ先にその写真を破いた。
きらきら光り銀に姿を変える写真だった物を見ながらあの夜の星空を思い出す。



目の前で貴方が殺されたとき何もできなかった僕が
今ではこんなことをしている。

貴方は色々なことを教えてくれた。
貴方から沢山のものを貰った。
貴方が居たから生きて来られた。

貴方に救って貰った命。

けれど最近、僕は思うのです。

貴方の死に酬いたくて剣をふるうのに
それが最近虚しくてたまらないから。


貴方は何故僕の命を救ったのでしょう。


酬いる、なんて綺麗事なのでしょうか。
僕は、自分が死にたくないだけなのでしょうか。

最初に言ったとおり、僕は気づいている。
持っていても仕方のない感情だと。

守りたい、それは言い訳なのかもしれないと。


一番欲しい答えは貴方が持っている。
けれど、貴方はくれない。


貴方の救った命の使い方を、僕は間違えていませんか?


貴方を忘れることが、僕が人でいられる方法ですか?

 


 


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